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金融検査マニュアルが変わる!?平成25年3月

金融検査マニュアルが平成25年3月31日から新しくなります。


金融検査マニュアルでは、
「健全な事業を営む顧客に対して必要な資金を円滑に供給していくこと」
「適切なリスクテイクを行なうこと」
が推奨されています。


つまり、
銀行の貸し渋りや貸し剥がしを防止するために、
金融庁が銀行を検査するマニュアルです。


ただ、
あくまで健全な事業を営む顧客に対して、
と但し書きがされていますし、
無制限に融資するのではなく、
適切なリスクテイクが重要とされていますので、
過度な期待は禁物です。


開業資金を含めて、
資金調達する際に銀行側の考え方を理解するためにも、
金融検査マニュアルを読んでください。


<参考>
金融庁がオススメ!?資本性借入金


金融検査マニュアルは何が変わったの?

金融検査マニュアルが新しくなるのは、
平成25年3月31日です。


この日付は金融円滑化法が終了する日程と同じです。


つまり、
金融円滑化法が終了するので、
金融検査マニュアルの内容も変更することになったのです。


その変更内容ですが、

  • 厳しい状況の企業に対して、旧マニュアルでは半強制的にリスケ等の実施が求められていましたが、新しいマニュアルでは、適切なリスク管理の一環として、合理的な説明ができる範囲で、銀行の自由な処分が改めて認められたこと
  • 銀行にコンサルティング機能やビジネスマッチングによる支援体制の強化を強く求めていること

つまり、リスケ中の会社は、今後厳しい対応が予想されます。


なお、
内閣府等が策定した金融円滑化法の終了に向けた政策パッケージでは、
銀行によるコンサルティング機能の強化だけではなく、
事業再生の方法論の明確化や出口戦略に大きなウェートを取っています。


リスケだけでは自力で回復できない企業は、
事業再生を本気で考えないと、
銀行から退場を言い渡される可能性があります。




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